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夢と現実の狭間で

幼い頃の自分が思いを馳せていた大学生に果たして自分はなれているのだろうか。

という疑問がここのところ毎日脳裏をよぎるが、頭の中に浮かんだそのクエスチョンは光の速さで脳内を巡りすぐさまアンサーを導き出す。時間に直して0.5秒といったところか、もちろん答えは『いいえ』です。

僕が想像していた大学生といったらもう立派な大人で『18才のお姉さん』『綺麗なお姉さんは好きですか?(20才)』等のいかがわしい書物が置いてあるコンビニのトイレの前で、早く大人になるんだ、早く大学生になるんだ、と固く心に誓ったものだ。

幼い頃とはいっても僕はまごうことなき立派な雄だった。『勃起』という言葉や『射精』という言葉は知らないものの、ちんちんが大きくなることは知っていたし、ちんちんを触るとあれ?なんか気持ちいいんだけど何これ///と感じることもできた。

早く大学生になりたい!

当時の僕は常にそんなことばかり考えていたと思う。







ピピピピピ!ピピピピピ!

カーテンの隙間から日の光が差し込んでくる朝7時、僕は目覚まし時計の警告を頑なに拒み続け必死に夢の中へのダイブを試みる。

ピピピピピ!ピピピピピ!

しかしそんなことは知ったことかと昨日の僕からの呪いの音は鳴り続ける。憎いあいつを止めてやりたいがベッドの外へは出たくない。

ピピピピピ!ピピ………

ふいに鳴き止んだ目覚まし時計、あぁこれでまた夢の続きが見れる。そう思うと意識が遠くなってきた。

シャーッ!

僕の意識を再び現実に呼び戻したのはカーテンを開ける音だった。朝日が容赦なく瞼の上に降り注ぐ、ここは地獄か?!と思い目を開けると、目の前には地獄と全くかけ離れた天使の顔があった。

「おはよう。もう朝だよ、起きて。」

そう優しく声をかけてくれた彼女はみゆちゃん、柳生みゆちゃん。年は僕の一つ下で僕の自慢の彼女であり、将来トップ女優として歴史に名を残すと期待されている若き女優さんでもある。そういえばつい先日も彼女が初めて出す写真集が発売されるとか嬉しそうに言っていた。ほんとに可愛いやつだ。

まだ寝ぼけた顔でうーんとか曖昧な言葉を返し、僕は再びベッドに潜り込もうとする。

「もー!あきさん寝ぼすけさんなんだから!」

と言いながらみゆちゃんはゆっくりとベッドの中へと入って来た。

「早く起きないとこうしちゃうぞー!」

言い終わるか終わらない内に彼女はめいいっぱいの力を込めて僕のわき腹をくすぐり始めた。

「うわっ!ちょwwwやめww起きる!ww起きるからwwww」

「ふふふ、やっと起きた。あきさんってほんと手のかかる人なんだから」

「へへへ、ごめんね。でももう起きたよ。起こしてくれてありがと」

「いいのよ。あきさんのそんな子供っぽいところ大好きだもん!」

「みゆちゃん…」

「あきさん…」

「「フォーリンラブ」」

その後軽くSMプレイをカマしお互いすっきりした顔で朝食を済ませ、僕は学校へみゆちゃんは仕事へ向かう。

彼女の仕事が仕事なので外で会うことは控えるよう会社から言われていたため、その日も玄関を出た後は他人のフリをしながら駅へと向かう。すぐそこにいるのに話せないなんてとんだ拷問だ。その時の僕はいつも目の前にニンジンを下げた馬はこんな気持ちなのだろうかと考えていた。

しかし僕はMなので、そのもどかしさが逆に気持ち良い刺激を与えてくれた。悔しい!でも感じちゃう///とでも言えばお分かり頂けるだろうか。

そうして大学へ赴き、素敵な学友たちと優雅に講義を受け、授業が終わった後はちょっとこ洒落たカフェで他愛もない話をしてから帰宅する。僕の一日は大体こんな感じだ。

ドアノブを握りガチャリと右に回してドアを引いて開ける。そしたらみゆちゃんが「おかえり」と言うから僕は「ただいま」を言う。下を向きながら靴ひもをほどきながらもう一度僕が「ただいま」というとみゆちゃんも「おかえり」と返してくれる。

そんなありきたりな日常がとても愛しくて、大切にしたくて。







というようなことがね、あるはずだったんですよ。いや、あった。僕の頭の中には確実にあった。存在した。

だけどなんですか今の生活は。

朝は目覚ましの音が聞こえない程熟睡して遅刻するし、朝ごはんとか食べないし朝ごはん前にセックスとかしないし、もしするとしてもオナニーだし、そもそも彼女と同棲なんかしてないし、大学行っても友達少ないし、家に帰って「ただいま」って言っても淋しくなるだけだし、靴ひもとかほどかねえし学校とかクロックスで行くし、

こんなにも!こんなにも夢に描いていた大学生活と現実の大学生活が違っているなんて思いもしなかったよ!


でもこんなことってよくあることで、今僕が話したのはほんの一部の例えですが、他にも大なり小なり様々な夢と現実の相違が多く存在していると思います。

もうじき春が来ますが、新社会人になる人も過去の僕と同じ大学生になる人も高校生になる人もみんな新しい環境がどんなものかと想いを馳せます。

しかし現実は厳しい。かかる不景気、受験の難しさ人付き合いの難しさ、少子高齢化にアニメ規制、さらには児童ポルノ規制とまできたもんだ。

必ずしも夢に描いていた未来とは同じ結果にならないのです。だから期待はするな、と僕は声高々に言いたい。期待をするから落胆するのだ。なれば初めから期待などせず寝ていた方が幾らかマシだ。

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